お知らせ

当事者研究inかごしま

「当事者研究inかごしま」を開催しました!~デイケアより~

デイケアでは当事者研究を行っています。当事者研究とは、自分自身の生活上の”苦労”をテーマに取り上げ、仲間と一緒にユーモアを交えながら、新しい自分の助け方を探していくものです。デイケアでは今までに当事者研究の発祥の地である北海道「浦河べてるの家」より向谷地先生やべてるの当事者メンバーの皆さんをお迎えし、定期的に交流を重ねて来ましたが、今回、当院と地域活動支援センターサポートやすらぎの合同企画として、11月9日、はーとぱーくにて「当事者研究inかごしま」を開催しました。

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今回も浦河べてるの家より向谷地先生、当事者メンバー2名、スタッフ1名の計4名をお迎えしました。当日は定員50名を大きく上回る90名以上の市民の皆様にご参加いただき、会場は大入り満員で、鹿児島でも当事者研究への興味関心の高さが伺えました。
前半はべてるの成り立ちや最近の出来事についてお話していただきました。べてるではいろいろな問題が起きる中、それを大事な苦労として仲間とともに研究し地域で生活する力をつけ、今では精神科病床数が0になったというお話には皆さん驚かれていました。最近は当事者メンバーが出産し皆でお祝いや子育てをしている様子などを動画で見せていただき温かい気持ちになりました。

後半はデイケアメンバーを含む10名ほどの参加者の方に前に出ていただき、その場で実際に当事者研究を体験しました。べてるの当事者メンバーの研究内容をもとに、向谷地先生が中心となって研究をすすめていかれ、嘘をついてしまうというデイケアメンバーに対し「上手な嘘のつき方のコツは?」などユーモアあふれる質問に、会場内は笑いが起きました。

イベントはあっという間の2時間で、もっと話を伺いたかったという感想が多く聞かれました。参加して下さった方は当事者の方、そのご家族、支援者など様々でしたが、鹿児島でも当事者研究が広まり、自分や仲間の苦労と楽しく向き合い、お互いで支え合えるような温かく鹿児島らしい文化が作れていくといいなと思いました。
向谷地先生や、べてるの皆さまとは今後とも交流を続けていきたいと思っております。今回、初雪の降る北海道から汗ばむ気候の鹿児島までお越しいただき、感謝いたします。

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★当院デイケアでも当事者研究を行っています。興味を持たれた方はぜひ見学にお越しください。一緒に研究しませんか。お気軽にご連絡ください。(デイケア直通電話:099-238-0085、担当:福崎)
★また、サポートやすらぎを含む、鹿児島市の地域活動支援センターも合同で当事者研究を行っています。こちらもお気軽にご連絡ください。(サポートやすらぎ電話:099-238-0600)

※デイケアでは随時メンバーを募集しています。まずはお気軽にご相談ください。
※写真は掲載の許可をいただいています。