べてるの家の皆さんと交流会!~デイケアより~
デイケアでは当事者研究を行っています。当事者研究とは、自分自身の生活上の”苦労”をテーマに取り上げ、仲間と一緒にユーモアを交えながら、新しい自分の助け方を探していくものです。7月に当事者研究の発祥の地である北海道「べてるの家」より向谷地先生をお迎えし、デイケアで一緒に当事者研究を行いましたが、今回は向谷地先生とべてるの仲間の皆さんが来て下さり交流会を行う事ができました!
当事者研究を始めて1年が経ち、いろいろな研究が行なわれていますが、今回はその中から2つの研究の発表を行いました。
1つ目は「幻聴さんの研究」。幻聴さんが新幹線に乗ってやってくるメンバーの体験とその対処について研究しています。特に仲間を上手く利用した苦しい時の対処法にはユーモアもあり、笑いが起きました。
2つ目は「落ち着かない研究」。落ち着かずパニックになってしまうというメンバーの研究では、仲間の力を借りた対処法と自分でできる対処法を研究し、実験では100%の効果を発揮している事を称賛していただきました。
今回もべてるの仲間の皆さんの経験話を聞かせて頂いたり、意見交換をしたり、とても充実した楽しい時間でした。向谷地先生からは「とてもレベルの高い当事者研究が出来ています。こんなに情けない人が集まっている場所は他にありません。」とお褒めの言葉をいただいたり、苦労の天才メンバーが北海道浦河にスカウトされたり、と笑いに包まれました。
研究発表をしたメンバーは少し緊張していましたが、向谷地先生から「ぜひ雑誌に載せてください」と勧められて嬉しそうにされ、「印税が入るかも!?」「印税が入ったら東京に行こう!」と夢が膨らむ場面もありました。
毎日いろんなことが起こり、問題だらけで順調なデイケアですが、こうやっていろんな経験を宝にして当事者研究が出来ていることを本当に誇りに思います。これからも楽しみながら研究を続け、またこのような時間が作れたらいいなと感じました。
※デイケアでは随時メンバーを募集しています。まずはお気軽にご相談ください。
※写真は掲載の許可をいただいています。